2020年1月20日月曜日

1月19日 初春文楽公演 第二部

「鏡山旧錦絵」
長局の段は掛け合い。岩藤は呂勢の代役で靖、尾上に芳穂、亘、碩、小住と並び、清治が引率の先生のよう。
靖は声質が岩藤に合い、代役として十分の働き。意地悪さが増すともっといい。

廊下の段は藤・団七。岩藤が上品過ぎに感じた。

長局のの段は千歳・富助から。尾上の振り絞るような心情が痛切。小春がちょっとガチャガチャして聞こえた。
後は織・藤蔵。テンション高く、熱気ある床。

奥庭の段は靖・錦糸。緊迫感のある語りで、敵討ちのカタルシスがあった。

人形は和生の尾上が耐え忍ぶ役どころを品を保って表現。玉男の岩藤は人形が目を細めたように見えたと思ったら、目も動く人形だった。
勘十郎のお初が大立ち回り。目には楽しいが、ちょっとオーバーアクションにも感じた。

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