2020年1月14日火曜日

0114 宝塚雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」

望海風斗が男役としての風格を増した。スーツがよく似合い、少年時代の初々しさ、上昇志向に溢れる青年期、後悔をかかえて生きてきた壮年期を存分に演じた。今だけでなく、宝塚の歴史上も、ここまで骨太の男を演じられるのは他にないのでは。デボラに思いをぶつけるも拒絶され、一人嘆く一幕のラストが圧巻。堂々とソロを歌い上げ、観客を一手に惹きつけた。
デボラ役の真彩希帆は、歌の上手さが役柄によく合い、ブロードウェイで成功すると歌姫らしい華やかさ。
労働組合とマフィアの癒着や、裏切りなど、なかなかにハードな内容で、清く正しく、の宝塚らしからぬ硬質な作品。

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