2020年1月11日土曜日

0111 常陸坊海尊

秋元松代戯曲、長塚圭史演出とあって期待したのだが、期待ほどではなかったというのが正直な感想。秋元戯曲ではピッコロ劇団の「かさぶた式部考」のほうが感動があった。
一番の違和感は、雪乃(中村ゆり)。1幕の子どもっぽさから、2幕でいきなりファムファタールというか、サディステックに男たちをいたぶる豹変ぶりに必然性が感じられなかった。終戦後、行方不明になる安田はおばばと百合たちと共にあったのだが、それだけで何番目かの海尊になるには十分では。サディスティックな百合は魅力的ではあるのだが、新たな海尊を生み出すのに必要なのかは疑問だ。男はああいう女にしいたげられたいのだろうか?
おばばの白石加代子は代替の利かない存在感で、山伏を引き付ける魅力もあり。

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