「御所桜堀川夜討 弁慶上使の段」
清介の浄瑠璃に清公の三味線。清公は緊張していたのか出だしは硬かったが、中盤以降、叩きバチで弾きまくるところは力強く。清介は45分の予定を10分近くオーバーする熱演。
「菅原伝授手習鑑」
寺入りを勝平・清允。語りは意外に抑え気味?ついこの間、鑑賞教室で聞いたばかりなので、本職の太夫との違いを比べてしまう。素人義太夫としては上々の語りだけど、やはりプロはすごいのだと実感。
寺子屋は藤蔵・清志郎→清丈・清馗。藤蔵の語りは、落ち着いて堂に入っている。畳みかけるように語るところは、講談のようでも。清丈は情のこもった語りで、千代の嘆きなどは拍手がないのが不思議なくらい。
「鬼一法眼三略巻 五条橋の段}
宗助、寛太郎の語りに燕三、友之助、清允の三味線。宗助の語りは今日のなかで一番義太夫節らしい。寛太郎も堂々として、力強い声。燕三の三味線はさすがの安定感。友之助はちょっと力が入りすぎていたように聞こえた。
最後の挨拶で、清介が、寛太郎が宗助の預かりになったと紹介。演目、演者を決めたらたまたまこうなったらしいが、計らずも新師弟のお披露目のような恰好に。去年寛治が亡くなったことに言及され、寛太郎の目が潤んでいたように見えた。
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