2019年8月26日月曜日

0825 京都観世会八月例会

「兼平」
片山信吾のシテ。ちょっと声が高め?で不思議な感じ。後シテは刀を振ったりの立回りが勇壮。
ワキは福王知登。しかつめらしい顔をしているのは、若く見えるのを隠すためか。
アイの小笠原弘晃はよく声が出ているが、音量が安定しないのが聞き辛い。

「蝸牛」
小笠原匡の山伏、弘晃の太郎冠者、山本豪一の主人。同じ大蔵流でも、茂山家を見慣れているとキッチリして見える。

「定家」
シテの梅若実が股関節症のため地謡に回り、片山九郎右衛門がシテ。これが良かった。前シテの里女は白地に花柄の装束で、若い華やぎがある。後シテは、老いやつれた姿のはずが、濃藤色の狩衣に薄黄緑の袴という装束が清々しく、舞も静かな中に生気が感じられ、瑞々しい印象。最後、葛に再び囚われるところは、執着のおどろおどろしさというより、諦念のようなあっさりした感じだった。
ワキは福王茂十郎。
地謡の実は正座ができないようで、まあまあ大きいクッションのようなものを使い、片膝をつく姿勢だったよう。立ち上がるときには手を借りていたし、間狂言の15分ほどの間に一旦退場して(1人だといろいろ不都合があるようで、地謡の後列に並んだ全員で)気がかりなことだ。

「善界」
大江広祐のシテ。後シテの天狗の姿は背が高いので見栄えがする。立回りもダイナミック。

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