2019年8月28日水曜日

0826 地点「三人姉妹」

舞台を横切る透明なパネルはまだら白く塗装がしてあり、裏側がよく見えない。
冒頭、パネルの向こうで組んず解れつしながら這い回る男女。一人二人とパネルの前に現れる。取っ組み合いのような肉体的格闘をしながら駆り出されるセリフは音節が不自然なところでブツ切れになる地点語。すんなりとは理解できず、頭の中で言葉を再構築させられる。突如パネルを叩きつけたり、「嗚呼っ」と叫んで顔を覆ってうずくまったり、唐突な行動が目まぐるしい。
大音量で流れるショスタコーヴィチの「セカンド・ワルツ」、ベルの音、銃声?が思考を途切れさせる。
原作を大胆に換骨奪胎する三浦基の手法。息をつかせぬ80分だった。


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