2017年10月14日土曜日
1007 A級ミッシングリンク「罪だったり罰だったり」
ドストエフスキーの「罪と罰」をモチーフにした短編3本。濃密な舞台で見応えがある。
「罪だったり罰だったり」は余命宣告をされた男が、高校時代の同級生殺人の容疑者とみられる男を殺害するが、死んだ父の遺品から同級生の制服が見つかる。
「Who are you? Why are you here?」シリアを訪れた、日本人民間軍事会社のスタッフと、シリア系英国人、アメリカから遠隔操作する爆撃機で攻撃する米国人女性が邂逅する。
「世の中は間違いに満ちていて、いつだって僕はそれを黙って見過ごす」同居していた彼女の痴呆症の祖母を見ているように頼まれた男は、祖母が自殺すると予期しつつも頼まれてビールを買いに行く。おばあちゃんの好きにさせてあげたかったという選択はよかったのか。正しいと思ってしたことが間違っていたり、立場によって正義が異なったり、罪とは何かを考えさせる。
1人が何役もこなすのだが、イスラムの工作員?をやった林田あゆみが低い凄みのある声でまるで別人。達者な役者だ。
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