2017年10月2日月曜日

0926 劇団新派「華岡青洲の妻」

市川春猿改め河合雪之丞の大阪お目見え。先に新派入りした喜多村緑郎と2人が入って、一気に華が増した。立ち姿の美しさに口跡のよい台詞回しが心地よい。波乃久里子の小陸は遠目だったこともあってか、妹らしい幼さがあり、「女であることが恐ろしい」などのセリフが的確で心に響く。水谷八重子は圧倒的な美しさというのとはちょっと違うけれど、独特の可愛らしさがあるので、嫁いびりが陰湿になりすぎないのがいい。ただ、青洲への執着があまり感じられず、嫁への対抗心が唐突に見えた。

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