2017年10月5日木曜日
1005 宝塚星組「ベルリン、わが愛」「Bouquet de TAKARAZUKA」
紅ゆずるがナチスの支配が強まるなか、映画製作にかける青年テオ役。お笑い色を封印しシリアスな役どころは悪くないが、冒頭、映画への情熱を語るセリフの滑舌が悪いのが何とも残念。ちょっとうわずった声もいただけない。礼真琴がテオの友人で絵本作家の穏やかな男役。ふんわりとした雰囲気が良かった。ユダヤ人女優ジル(綺咲愛里)をヒロインとして起用し続け、ゲッペルスに逮捕されそうになるところを国外へ逃れるところで幕。戦争の暗い時代をあえて避けるのはちょっとご都合主義すぎる気もするが、宝塚だから仕方ないのか。
レビューはモンパリ90周年で、過去の主要な音楽をふんだんに盛り込む。オープニングの花をモチーフにした、ピンクベージュ系の衣装は華やかで美しいが、蝶と花のシーンのセットがいかにもな書割で学芸会みたいだったのと、スパニッシュのシーンの唐突さに戸惑った。紅は歌はともかく、ダンスがことごとく今一つなのは、ポーズが決まり切らないから。礼が歌、踊りともに秀でているのが改めて感じられた。
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