2017年3月19日日曜日

0318 オフィスシカプロデュース「親愛ならざる人へ」

劇団鹿殺しの丸尾丸一郎の作・演出。主役に奥菜恵を迎えたが、人形のようなかわいい顔の奥菜が毒舌を吐く意外さだけで2時間引っ張っちゃった感じ。もうひとひねり欲しかったし、奥菜もいい歳なのでそれほどの意外感もない。結婚式の前日、会場となるホテルの一室で感動的な「花嫁から両親への手紙」を書こうとするうち、過去の様々なことを思い出し、親族の予想外の行動で結婚式が台無しになるという筋立てなのだが、これってありがちではないか。客席をステージの前後に配したり、一段高い台状のステージを左右に動かして過去と現在の転換にしたり、結婚式のシーンで観客を招待客の席に座らせたりといった工夫は面白い。オレノグラフィティの音楽で、セリーヌディオン風のBGMとか、キロロ風の歌とかもへぇと感心はしたけれど決定打にはなりえない。花嫁の友人の木村さそり(?)のキレッキレのダンスはすごいけど、芝居にあっていたかどうかは疑問だ。

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