2017年3月23日木曜日

0321 サファリ・P「悪童日記」

濃密な1時間の舞台だった。ダンサーでもある役者による身体表現は踊りとも芝居とも。ローテーブルのような装置を自在に動かして、道になったり、穴になったり。男優ばかりで、モノトーンの普段着のような衣装のまま老婆にもなり、少女にもなる。なで肩の俳優は背が高くて男前なのに、兎口の少女になると妙に淫靡。渡りセリフのような台詞回しも面白く、5人で全ての登場人物を表現するため演じる役柄がくるくる変わるのに不思議と混乱しなかった。たった1時間なのに、原作の要素がしっかり描かれていたのが凄い。

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