2016年11月8日火曜日
1107 笑う門には福来たる~女興行師吉本せい~
藤山直美がたくましい女傑の波乱万丈な人生を活写。船場の御寮さんが、頼りない旦那の夢をかなえようと奔走。家業がダメなだけでなく、好きな興行の世界でも芸人とトラブルを起こしたりと頼りないことこの上ない吉本泰三だが、田村亮は憎めない若旦那という風情。盛りだくさんの内容なので、シーンが細切れで慌ただしく思われるところもあったが、テンポよく楽しめた。何より、暗転前の藤山直美の表情がいいので、次のシーンへの期待が高まる。せいの弟、林庄之助に喜多村緑郎。すらりとした長身でスマートな身のこなしは泥臭い興行の世界にはどうかなというのと、藤山直美と並ぶと兄弟には見えないかも。せいの息子、頴右の西川忠志。浪花の坊といえばこの人という感じだが、この年で学生服を着こなしていたのに驚いた。
夫や桂春団治、頴右などせいの大切な人の死があっさりと字幕で済まされてしまったのがちょっと物足りない。
あと、やたらと登場人物が多いのも煩わしいかも。
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