2016年11月13日日曜日
1112 清和文楽「雪おんな」
嶋太夫の熊本地震復興応援公演。口語体なので分かりやすい反面義太夫の調子には馴染まないところもあったが、嶋太夫の語りは健在。美しくも不気味な雪女、純朴な巳之吉、母を慕う娘の心情が豊に表現され、胸を打った。三味線の竹本友清は1回目はちょっと残念なできだったが、2回目の公演では音の響きもよく、なかなかだった。
人形は洗練とは程遠いが、素朴な感じは悪くない。ただ、雪女と人間に化けたお雪の顔があまりにも違うのと、雪女の正体を現した顔が仁王のようなのはいかがなものか。ガブにも通じる般若顔のほうがいいように思った。場面転換は薄暗い暗転のなか、大道具を動かしているのが丸見えで、こういうところも飾らないというか、素朴な感じ?
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