2011年12月10日土曜日

12月10日 ザ・ロッキー・ホラーショー

古田新太がすごかった。出てくるだけで舞台を引っ張り、約2時間があっという間。オカマ風のしゃべり方や、歌も躍りもうまくて驚いた。高いヒール履いてあれだけ動けるとは。けど、ボンデージはもっと痩せた人のほうが似合うと思う。動いているうちにボディがずり落ちて、乳首丸出しになってるし…(´Д`)足(特に膝下)が予想外に細くてキレイだったので、不快感は緩和されたけど。
岡本健一、ローリーは悪くはなかったが、特に驚きはなかったかな。二人ともにギターソロがあるのはオリジナルの演出なのかな。
マジェンダ役のグリフィス・ちか(なんて名前だ!と思ったら本名らしい。旦那様が外国の人なのね)が歌、演技とも魅せる。開演前に客席で売り子をしていて、「盛り上げるのうまいなぁ…」と思っていたらキャストでした( ̄□ ̄;)!!いきなりソロで歌いだしたからびっくりしたよ。

2011年12月4日日曜日

12月3日 平成中村座十二月大歌舞伎 夜の部

「芦屋道満大内鑑 葛の葉」

扇雀の葛の葉。女房のほうはいいのだが、姫があんまり姫っぽくないような…。なんか、年増っぽくて、姫のかわいらしさがいまいち。狐ぶりもなんだかなあ…。狐って、もっとしなやかで動きが軽やかだと思うのだけど。最後、狐の姿ですっぽんから現れたとき、花の下に▼の赤い印があって、一瞬鼻血かと思ってびっくりした。狐の象徴?なんか合ってない感じがするんだけど。

松也の保名は美し。姿を消した葛の葉を思って泣き崩れるところなど、すごく引き付けられた。女形もいいけど、こういう優男の二枚目もいいな。十種香の勝頼なんかも似合いそうだ。

「積恋雪関扉」

勘太郎の関守、菊之助の墨染、七之助の小野小町姫。踊り上手の3人なので、舞踊劇だけど最後まで飽きずに見られた。ちょうど七三の花道横の席だったので、ほぼ真上を見上げるような形で目のやり場に困ったよ。何度か役者さんと目が合った気がするけど、目をそらすのも変だし。足を踏みならしたり、道具を振り回したりすると、ちょっと怖かった。
関守はほぼ出ずっぱりで踊りっぱなしだったのに比べ、墨染の出番が少なく、少し物足りなく感じたかも。菊之助の踊りをもっと見たかったなあ。

「松浦の太鼓」

勘三郎の松浦鎮信は、筋書きにもあったように「機嫌のいいお殿様」。我が儘放題なのがかわいらしい。ときどきセリフがもたつくようなところがあったのは、病気の後遺症なのかな。ちょっと心配。

菊之助が立ち役の大高源吾。姿はすっきりして美しいし、声も凛としていいのだけど、やっぱりこの人は女形で観たいなあ。

最後に、舞台後方の扉が開いて、外が見えたのだけど、これって必要?スカイツリーはライトアップしてるわけでもなし、それに、近すぎて、足元のほうしか見えないし。中村座名物なのかもしれないけど、今回は半年以上もやるんだし、演目によってはやめたほうがいいんじゃないかなあ…

2011年11月23日水曜日

11月19日 吉例顔見世大歌舞伎 昼の部

「傾城反魂香」

三津五郎の又平と時蔵のおとく。今までみたなかで一番よかったかも。
又平のどもりがくど過ぎず、むしろしゃべれないの?というくらい言葉少なに感じた。名字を許され、着物を貰って喜ぶところが可愛くて、好感をもった。最後までうんざりすることなく見られたのは初めてかも…。
時蔵のおとくもよかった。又平の絵が手水鉢を通り抜けたのを知らせるところとかも、やりすぎでなく、ちょうどいい感じだった。

「道行初音旅」

松緑が忠信、菊之助の静御前で、七世梅幸と二世松緑の追善に2人の孫が踊るという趣向。踊りの名手の2人なので、美しい舞踊を堪能。

「魚屋宗五郎」

菊五郎の宗五郎はさすが。断っていたお酒を飲んで、だんだん酔っ払っていく様とか、やめられなくなって強引に飲みつくしてしまう様子とか、魅せる。
女房のおはまの時蔵との息もぴったり。ただ、芝居はいいのだが、こういう、地味な拵えは、魅力ダウンで残念…。
菊之助のおなぎは美し。松緑の三吉はちょっと出過ぎ?

2011年11月13日日曜日

11月13日 平成中村座十一月大歌舞伎 夜の部

「沼津」

仁左衛門の十兵衛に勘三郎の平作。中村屋はあまり好きではないが、仁左衛門と組んだときは結構よかったので観てみたのだが…。平作が老いぼれのよぼよぼなのはいいのだが、ちょっとばかみたい?
孝太郎のお米はよかったのかな。観ながら、秀太郎さんなら…と想像しちゃったけど。


「弁天娘女男白波」

七之助の弁天は何回目だろう…。こなれてきたかと思いきや、「知らざあ言って…」などの決め台詞がいちいち力みすぎに感じた。しゃべらないでポーズ取ってるだけならきれいなんだけどなあ。
勘太郎の南郷はちょっと悪っぽさが足りない感じ。
橋之助が日本駄衛門、忠信利平が弥十郎だったのだが、以前弥十郎が日本駄衛門をやったときのイメージが強すぎたのか、違和感を感じてしまった。

10月15日 芸術祭十月花形歌舞伎 昼の部

「義賢最期」

愛之助の義賢は2回目。前回は戸板倒しとか、仏倒しとか、大技にばかり目が行っていたけれど、今回は話もよく理解でき、より深く味わえた。
主役の愛之助はもちろん、葵御前の春猿や小万の笑三郎も好演。再び悪役の薪車(進野次郎)もよかった。

「京人形」

右近の左甚五郎に笑也の京人形はらしい配役。笑三郎の女房おとくがよかった。

人形に魂が入って動き出す…というストーリーは芝居らしくていいのだけれど、姫をかくまったり、追手と闘ったりってくだり、要るかなあ。

「江戸っ子繁盛記」

一心太助の歌舞伎版ということだが、ほとんどただの時代劇。
萬屋錦之介の当たり役だったそうだが、獅童の太助はいまいち頼りないというか、いまいちカッコよさに酔えない感じ。

女房お仲の亀次郎はよかった。立役より、こういう、おきゃんな女形のほうが好きだ。

悪役の鳥居甲斐守が愛之助だったが、もっと悪~くやってほしかった。せっかく悪役も素敵にできるのに、ちょっと物足りなかった。

2011年10月10日月曜日

10月8日 芸術祭十月花形歌舞伎 夜の部

「當世流小栗判官」

猿之助四十八選の一つ。亀治郎の猿之助襲名発表後、初めての芝居なので、観に行ってみた。

猿之助歌舞伎らしい、スペクタクルな、大がかりな舞台で、亀治郎は3役をこなして、出ずっぱりの大活躍。…だけどさあ。熱演過ぎて、何だか2幕目でおなかいっぱいな感じ。判官とお駒は3幕の早変わりなどあるから、兼ねる意味があるけど、浪七は別の人でもいいのでは?

笑也の照手姫は、可憐で美しい。これで50過ぎって、だれかが言っていたけど奇跡的。

獅童がやった橋蔵って、この役いるの?ちょっと頭の足りない役なのだけど、新撰組!の捨助だっけ?を誇張した感じで、歌舞伎らしくないというか、浮いている感じがした。引っ込みのところで、細マッチョの音楽を流したり、受けを狙っているのだろうけど、滑っちゃった感じ?

三郎をやった薪車が先月に続いてよかった。次郎役の猿弥はすっかり悪役が板についた感じだけど、薪車もなかなか。赤面の小悪党ぶりが、小憎らしくはまっていた。

遊行上人の愛之助は、不可もなく。

最後まで観て、猿之助歌舞伎は私はあんまり好きではないわ、と再認識した。見せどころいっぱいだし、大がかりな仕掛けで楽しませるけど、私には too much。ちょっと食傷気味。

9月25日 松竹大歌舞伎 西コース

「雨の五郎」

愛之助が曽我五郎。すっきりした二枚目で見せどころもたっぷり。
けど、舞踊は難しいなあ。

「義経千本桜」

茶店とすし屋。たしか、前回の巡業公演もそうだった。
仁左衛門のいがみの権太に秀太郎の小せん、維盛、孝太郎のお里に愛之助の小金吾…と松嶋屋一門で固めているので、バランスがよくて、息もぴったり。

それにしても、仁左衛門の権太は何度見てもいいなあ…。小せんと子供を身代わりに差し出すところなど、心情が伝わってきて、泣かされる。小せんとのやり取りも、心の声が聞こえてくるようで。

維盛の登場のシーンでは、寿司桶をふつうに持っているところが、他と違う。他の家では、さぞ重いもののようによろよろと登場し、そのあと、お里がひょいと持ち上げて、笑いどころになっているのだけど、よく考えてみたら、商いの帰りなのだから、寿司桶の中身は空。いくら非力なお殿様だからって、空の寿司桶なら持てるはずで、リアルなのはこちらのほうかも。

愛之助の小金吾ははまり役というか、もはや安定感を感じるほど。ファンとしては、いい意味での裏切りを期待したい気もするけど。

意外によかったのが、薪車の景時。こういう、重厚感を要求される役も悪くない。