「芦屋道満大内鑑 葛の葉」
扇雀の葛の葉。女房のほうはいいのだが、姫があんまり姫っぽくないような…。なんか、年増っぽくて、姫のかわいらしさがいまいち。狐ぶりもなんだかなあ…。狐って、もっとしなやかで動きが軽やかだと思うのだけど。最後、狐の姿ですっぽんから現れたとき、花の下に▼の赤い印があって、一瞬鼻血かと思ってびっくりした。狐の象徴?なんか合ってない感じがするんだけど。
松也の保名は美し。姿を消した葛の葉を思って泣き崩れるところなど、すごく引き付けられた。女形もいいけど、こういう優男の二枚目もいいな。十種香の勝頼なんかも似合いそうだ。
「積恋雪関扉」
勘太郎の関守、菊之助の墨染、七之助の小野小町姫。踊り上手の3人なので、舞踊劇だけど最後まで飽きずに見られた。ちょうど七三の花道横の席だったので、ほぼ真上を見上げるような形で目のやり場に困ったよ。何度か役者さんと目が合った気がするけど、目をそらすのも変だし。足を踏みならしたり、道具を振り回したりすると、ちょっと怖かった。
関守はほぼ出ずっぱりで踊りっぱなしだったのに比べ、墨染の出番が少なく、少し物足りなく感じたかも。菊之助の踊りをもっと見たかったなあ。
「松浦の太鼓」
勘三郎の松浦鎮信は、筋書きにもあったように「機嫌のいいお殿様」。我が儘放題なのがかわいらしい。ときどきセリフがもたつくようなところがあったのは、病気の後遺症なのかな。ちょっと心配。
菊之助が立ち役の大高源吾。姿はすっきりして美しいし、声も凛としていいのだけど、やっぱりこの人は女形で観たいなあ。
最後に、舞台後方の扉が開いて、外が見えたのだけど、これって必要?スカイツリーはライトアップしてるわけでもなし、それに、近すぎて、足元のほうしか見えないし。中村座名物なのかもしれないけど、今回は半年以上もやるんだし、演目によってはやめたほうがいいんじゃないかなあ…
2011年12月4日日曜日
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