2011年12月12日月曜日

12月10日 音楽舞踏劇 ピアフ

ピアフなのに、1幕は歌なし。なんで?
ジャン・コクトーが語り部となって、ピアフの幼少期から最初の結婚(?)、出産、浮気、子どもの死…、歌手としてデビューする前なのかなあ。でも、ピアフって子どものころから歌ってたんじゃないの?というか、あまり知られていない、歌手ピアフになる前の話でこんなに長い時間使うのってどうなの?しかも、それで、ピアフの人となりが伝わってこないという…。コクトーのセリフで「これでピアフがわかったでしょう?」とうようなの(正確には忘れたけど)があったけど、思わず「全然…」とつぶやいてしまったよ。愛されたくて、たくさんの男と関係をもったというようなことらしいのだが、やむにやまれない様子とか、切実さが感じられなくて、ただ、ふわふわと漂っているよう。子どもを亡くした悲しみみたいなものも軽かったようだし。

不安の中、迎えた2幕は、予想を裏切って悪くなかった。安寿ミラの歌は素敵だったし、マルセル役の藤野暢央のダンスもよかった。ボクシングの試合の様子を踊りで表現していたのが、斬新で、でも迫力があって。
途中、マレーネ・デートリッヒが登場したのだが、ストーリーの上で必要?2人の関係がほとんど描かれてなかったので、ちょっと意味不明に。いや、マルセルが死んで悲嘆にくれるピアフを慰めるシーンとかはあったけど、別にマレーネと紹介しなくても成り立つように思ったので。というか、マレーネらしさが感じられなかったのだよ。

ただ、愛の賛歌がなかったのは不満。べただけど、ピアフと言えばこの歌は外せないでしょう?

全体として、踊りは見ごたえがあったけど、ストーリーとしてみると不満が残った。ピアフの歌の部分や、大成してからの苦悩みたいなものが十分に描かれていると思えなかったから。

安寿ミラの踊りは、ちょっとガニ股気味なのが気になった。最初のほうは、子どもらしさを出すためにわざとやっているかと思ったのだが、最後までこの調子。男役の名残?

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