「女殺油地獄」
徳庵堤は南都、亘、津国、文字栄、薫に清丈。清丈がノリノリで弾いてた。太夫陣はタガが外れたというか、自由というか。津国の七左衛門ほかが安定感あった。
河内屋内の前は咲寿・団吾。「ぎょーてーぎょーてー」からの語りは筒いっぱいの感じでよろし。
後は靖・清志郎。よかったのだけど、疲れていたのか、意識が飛んでしまい…。
豊島屋は呂・清介はいつも通り。殺しの場面で与兵衛の狂気がなく、真っ当なことを言ってるみたいな口ぶりなのはなぜ? 直前に伝統芸能情報館で、藤十郎監修の翫雀(現鴈治郎)の与兵衛を見たばかりだったので、余計に違和感を抱いたのかもしれない。
人形はお吉の一輔がコロナ休演で簑二郎の代役。箕助のを踏襲しているのだろうが、殺しの場面の動きは派手すぎるように感じた。あと、刺されてすぐくらいの時に、玄関の戸を開けて柱にもたれるのだが、なんでそのまま逃げないの?と思った。与兵衛に連れ戻されるのでなく、自分から戻っていたから。与兵衛の勘十郎は期待通り。今日は下手側の席だったので、豊島屋に両親が訪ねてきて、裏手に隠れるところなどもしっかり見られた。
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