米沢のジゼルは、1幕では朗らかさが好ましい。病弱ではあるのだけれど、躍る喜びや恋心の高揚といった陽の雰囲気がある。小野絢子はいつもどこか哀しみの影が透けて、それがジゼルに合ってもいるのだが、米沢は本当にどこかの村にいそうな純朴さ。
渡邊のアルブレヒトは、現代的なイケメン。深く考えずに、たまたま見かけた美少女にちょっかいを出したら大ごとになっちゃった感じ。1幕の終わりでジゼルが狂ったところなど、俺知らねーといった無責任な様子だった。
R列だったのでオケピの様子がよく見えたのだが、指揮のアレクセイ・バクランは飛び跳ねるように動いたり、終演後はパートごとに称賛の拍手を送ったりと情熱的。見ている方も煽られてしまう。
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