2022年10月10日月曜日

10月10日 義経千本桜 Aプロ

伏見稲荷鳥居前から。話の流れからするとCプロにつながるのだろうが、原作通りの順番にしたのは、拵えの手間や、早見藤太と被るからか。
忠信も弁慶もこの先とはキャラが全く違うのが面白い。忠信が出てきた時、一瞬菊之助とは認識できなかった。今回は同じ役者が演じるのでまだしも、別の役者だったは別人にしか見えないと思う。
静は米吉。可憐で調緒で縛られる様は雪姫のようだが、静はもう少し強さがあってもいいのかとも思った。

渡海屋から大物浦は期待通り。特に梅枝がいい。お柳はちょっと顔が白すぎて冷たく見えたが、お安に対する時は母らしさの中に帝への敬意が垣間見える。装束を改め内侍の局に戻ると気品に溢れ、場の雰囲気が一変。格調があがって見えた。自害したあとは消し幕ではなく、義経の家来たちに抱えられて退場。
安徳帝は丑之助。安徳帝にしては年嵩なので、芝居がしっかりしていて、セリフのないところも役になっている。重いせいか義経方に引き取られてからは輿にのって運ばれていた。知盛と別れたのちは弁慶だけが残ると記憶していたが、義経共々下手側で入水の様子を見届けていた。幼い子にはトラウマになるのではと余計な心配をしてしまう。


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