2022年9月18日日曜日

9月18日 文楽公演 第一部

「碁太平記白石噺」

田植の段の口は咲寿・友之助。咲寿は発声が落ち着いて、聴きやすくなった。奥は藤・清友。これといった盛り上がりのない場面なので、特に感想もないのだが、清友の表情がいつもと違った。何か不満を抑えて遠くを見据えているような。気のせいならいいのだが。

逆井村の段の口は靖・勝平。丁寧に語っている印象だが、千秋楽近いのだしもう少しこなれていてもいいのではと思った。切は千歳・富助。先月の素浄瑠璃のときよりも声の表情が豊かで聴きやすいと思った。たた、おのぶの声が辛かった。
そして、人形が入ったことで物語がよく分かった。この段、登場人物が多い上に、急に出てくる人が多すぎ。前の段から聞いていたら、合七やその手下は分かるけど、初めて出てくる宇治兵部助なんぞは「誰?」って感じだ。あと、おさよは谷五郎が与茂作殺しの犯人だと簡単に断定しすぎ。別の殺しのあった日に現場にいたからって下手人とは限らんだろ…。

人形は田植では全員頭巾を被っていたので、誰が誰やら。逆井村は清十郎の谷五郎の右腕というか、肩が捻れた風に見えたのはどうしたわけ!?

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