2022年9月29日木曜日

9月27日 ワカテdeワカル フェニーチェ文楽

望月太明蔵社中によるお囃子の解説。文楽で演奏しているだんじり囃子は天神祭を真似ているのだそう。岸和田のとは違うそうだが、どの辺が違うかは不明。大太鼓で表す雪や水音は、上方はゆっくりだけれど、江戸ではテンポが早いのだとか。色々な笛を使って季節の生き物(鶯、千鳥、鈴虫など)の実演が楽しかった。 

トークの師匠に聴く!は千歳と燕三、勘十郎のパートに分かれて。燕三の入門のきっかけを初めて聞いたが、研修生の2年目に卒業生の発表会で妹背山婦女庭訓の連弾きに加わることになり、その指導教官が先代燕三。未習だった三下りを教えてもらい、必死で覚えて翌日演奏したところ、よく覚えたと涙を流すのを見て、この人にならついて行けると思ったのだそう。周囲からは「燕三師匠は厳しいからやめた方がいい」と言われたけれど、相性がいいのか、周りが次々と辞めるなか、最後まで残ったと。口癖だったという「分からへんのは解ろうとせんからや」という言葉に含蓄がある。
越路師匠は感覚の人、燕三師匠はじっと見ていてズバッと核心を突いてくるというのも興味深かった。ただ、せっかく「ワカテデワカル」企画なのだから、今の師弟の話ももう少し聞きたかった。演目についてなど。

「夏祭浪花鑑」

長町裏の段を、床は碩の団七×千歳の義平次、人形は簑太郎の団七×勘十郎の義平次という師弟共演で。碩の団七は力の入った語りがよいが、少し若いというか線が細い感じがした。人形も同様で、簑太郎は大きな人形を扱いきれていない感じで、大きく決まるところで腹にしわがよっていた(首を十分高く掲げられてないから?)のが気になった。千歳は憎たらしさがたっぷり。勘十郎の人形とも息が合っていた。
三味線は燕二郎が健闘。力強い叩きバチなど頑張っていたが、ちょっと音が小さきいのか周りの音に負けてしまうところも。立ち回りのメリヤスは燕三が入っていたのだそう。音の違いはよく分からなかったけれど、いつもより耳を傾けた。 

2022年9月25日日曜日

9月25日 第三回 みよしや一門会

 吉弥の挨拶に続いて、折之助の「汐汲」。素踊りで、汲桶や手拭い、扇、三階傘など次々に道具を変えて踊る。丁寧な踊りがよいが、海女にしてはちょっと上品すぎるように思った。

「静と知盛」は吉太郎。船弁慶の舞踊版で、元々は能の作品だから能舞台に合わせてのチョイスだろう。前半の静は暖色系の着物と袴で柔らかく、後半の知盛は黒紋付きに着物を変え、顔つきもガラリと変っていた。特に後半の知盛は薙刀を振り回しながらもキレのある動きで、ちょっと振り回されそうになりながらも堪えたのは若さゆえの体力かな。もうすっかり大人の役者なんだなぁと思った。

新作の「玉手御前」は摂州合邦辻のアレンジ。天王寺で乞食となった俊徳丸の元へ浅香姫、玉手が訪ねてきて、合邦庵でのようなやりとり。吉弥の玉手が情念の女をこってりと。過去にも勉強会で勤めたことがあるそうだが、古典の玉手とはだいぶ違う。冒頭のモノローグから俊徳丸への恋心や朝香姫への嫉妬が露わで、「邪魔しやったら蹴殺すぞ」は見せかけでなく本心といった感じ。吉太郎の浅香姫は可憐で、折之助の俊徳とのバランスもよかった。


最後に「大阪締め」でと言いながら、「祝うて三度」が出てこなかったのか「よよいのよい」と言う吉弥にずっこける吉太郎。仕切り直してお開きに。客席も暖かく、いい会だった。

2022年9月24日土曜日

9月24日 能楽を旅する 彦根城特別公演

 彦根城博物館の能舞台で、ご当地能の「巴」を上演するという趣向。江戸時代に城内にあったという能舞台は屋外に設置され、昔と同様に自然光の下での観能できるのがいい。

「寝音曲」

大倉彌太郎の太郎冠者、善竹隆司の主。彌太郎が意外にも(失礼)正統派の演技で、謡も聞き応えがあった。


「巴」

金剛龍謹のシテ。橋掛かりでの第一声から美声に聞き惚れた。屋外の方が声の通りが良いような気がする。前シテの里女はしっとりと美しく、後シテで薙刀を持っての勇壮な舞いに迫力があった。義仲の最期に同行できず悲嘆する様など、心の動きがよく伝わった。

ワキは福王和幸。倍音の下に響くような声がなく、あっさりした声に聞こえたのは屋外だからだろうか。アイは善竹隆平。

2022年9月23日金曜日

9月23日 烏丸ストロークロック「但東さいさい」

但東地域の岡橋、岡神社の地芝居舞台での上演。木製の簡素な舞台の背面に子どもたちが絵を描いた幕を吊るし、舞台の両脇には色とりどりの着物を掛けて、地芝居の雰囲気笑醸し出す。
但東を構成する3つの地域(高橋、合橋、資母)伝わる民話に取材したという芝居は、地元の小中学生が演じたのだが、基本セリフは棒読みで動きはぎこちなく、注意散漫でよそ見をする子もいて、お遊戯会のよう。それぞれの物語の後半に神楽を舞う三番叟、龍神、狐の変化はストロークロックの男優で、新たに創作したのだろうがとこかにありそうな感じ。看板女優(と思っていた)阪本麻紀が裏方に周り、子どもたちを引率する先生みたいになっていたのが何とも…。 
客席の半分くらいは地元の人たちのようで、知っている子の芝居を見たり、抽選会で盛り上がったりとお祭りのように楽しめるのだろう。ただ遠方から見に行く価値かあるかというと疑問(抽選で地元の喫茶店のドリンク券が当たっても困るし)。だからこそ無料の公演だったのだろうが、作演出の柳沼昭徳も言っていたようにこれからブラッシュアップしていくのだろう。

前座で阪本ら女優2人による鶏舞と題した神楽ふうの舞。腰を落としたすり足て舞う姿はそれらしいけれど、面のように顔の前に五色の簾もようなものをかけているのは何を意味するのだろう。どの辺が鶏なのかもよくわからなかった。

2022年9月22日木曜日

9月22日 岩下徹×梅津和時 即興セッション「みみをすます」

会場の但馬漁協竹野支所が宿泊していた宿の近くだったので、予定外で観覧。
谷川俊太郎の詩にインスパイアされたパフォーマンスで、これまでは無音の一人舞台として各地で上演してきたのだそうだが、今回はジャズミュージシャンの梅津を交えての即興セッション。…というのだが、ストーリーもなく、ただ気まぐれに体をくねらせたり、奇怪な音を奏でたりする45分は正直飽きる。(まあ、無料だから見に行ったのだけど)アフタートークで岩下も言っていたが、それほど動きのバリエーションがあるわけではないので、その場にある物や人に絡んだり、あちこち動き回ったりして間を持たせていた感じ。その点、会場が漁協の競り場だったので、大きな水槽やホースなどが使えたし、居合わせた大型犬が吠えたり、子どもが泣き出したりとハプニングには事欠かなかった。最後には、近くでパフォーマンスしていた「蛸みこし」がたまたまやってきて、一緒くたになってた。



2022年9月18日日曜日

9月1日 文楽公演 第二部

「寿柱立万歳」
三輪、希、薫、文字栄に団七、寛太郎、燕二郎、清方。
初代国立劇場さよなら公演にちなんで、劇中で50余年のご愛顧への感謝など。かなり際どい文句などあるのだが、希は淡々と語り過ぎでは。ちっとも笑いが8起きない。

人形は文哉の太夫に簑一郎の才三。

「碁太平記白石噺」

浅草雷門の段の口は亘・団吾。ガチャガチャした語りで聴きづらかった。奥は咲・燕三。力を抜いた語りだったけど、 チャリ場の面白さはさすが。

新吉原揚屋の段は呂・清介。口上が「ただいまの奥〜」言っていたのは気のせいか?低空飛行のような語りで、どこが盛り上がりなのかわからないから客も拍手できないのではと思った。

人形は和生の宮城野と一輔のおのぶが一幅の絵のよう。

9月18日 文楽公演 第一部

「碁太平記白石噺」

田植の段の口は咲寿・友之助。咲寿は発声が落ち着いて、聴きやすくなった。奥は藤・清友。これといった盛り上がりのない場面なので、特に感想もないのだが、清友の表情がいつもと違った。何か不満を抑えて遠くを見据えているような。気のせいならいいのだが。

逆井村の段の口は靖・勝平。丁寧に語っている印象だが、千秋楽近いのだしもう少しこなれていてもいいのではと思った。切は千歳・富助。先月の素浄瑠璃のときよりも声の表情が豊かで聴きやすいと思った。たた、おのぶの声が辛かった。
そして、人形が入ったことで物語がよく分かった。この段、登場人物が多い上に、急に出てくる人が多すぎ。前の段から聞いていたら、合七やその手下は分かるけど、初めて出てくる宇治兵部助なんぞは「誰?」って感じだ。あと、おさよは谷五郎が与茂作殺しの犯人だと簡単に断定しすぎ。別の殺しのあった日に現場にいたからって下手人とは限らんだろ…。

人形は田植では全員頭巾を被っていたので、誰が誰やら。逆井村は清十郎の谷五郎の右腕というか、肩が捻れた風に見えたのはどうしたわけ!?

2022年9月17日土曜日

9月17日 文楽公演 第三部

「奥州安達原」

朱雀堤の段は芳穂、津国、碩、南都に清志郎。傔仗の津国など太夫の配役がはまっていて、ストレスなく聞けた。

敷妙使者の段は小住・清丈。小住は声がよく出ていて、語り分けもしっかり。

矢の根の段は織・藤蔵。どちらも熱演。温度差がないので、いい組み合わせなのだろう。

袖萩祭文は呂勢・清治。期待以上の演奏で泣けた。袖萩の嘆きはもちらん、傔仗の突き放すような詞にも哀しさが滲んでいた。メロディアスな三味線が切なさを引き立てる。義太夫は音曲なのだから、やはり音で楽しみたいし、クライマックスにはそれなりの音量がないと。

後半は貞任物語の段と題して錣・宗介。錣は汗だくの熱演だったけど、ちょっとこの場面には合わないか。宗介の三味線は淡々と安定感がある。

道行戦略の岩田帯は睦、希、亘、碩、聖に錦糸、清馗、清公、錦吾、清允。シンの睦の声が掠れて出ておらず、つられたのか希も振るわない。道行なのにだいぶんしんどかった。

人形は勘十郎の袖萩は期待通り。勘次郎のお君がよく、袖萩に着物を着せてやることろで、寒さに震えていたのが哀れを誘った。
最後、貞任の玉男の大きさに比べ、玉助の宗任はちょっと見劣りした。

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2022年9月16日金曜日

9月16日 国立能楽堂 定期公演

「舎弟」
逸平の弟に宗彦の兄と、リアルな兄弟が兄弟役。ありそうな兄弟喧嘩におかしみがある。教え手のあきらが悪そうな顔。

「松虫」
宝生和英のシテ。前場は直面だが、傘をかぶって登場するのであまり表情は見えず。後シテで面をつけてからの方が、感情が露わなように感じた。後シテの舞は友と共に有る嬉しさが迸るような。 男同士の特別な友情ということだが、派手さはないのに、ちっとも飽きなかった。
ワキは福王知登。この美声を聞いていると、酒屋みたいな脇役ではなく、シテの友人として対峙してほしいと思ってしまった。 

小鼓の鵜澤洋太郎がいい声。

2022年9月15日木曜日

9月15日 秀山祭九月大歌舞伎 第三部

「仮名手本忠臣蔵」祇園一力茶屋の場 

仁左衛門の由良之助が期待通り素晴らしい。九太夫にタコを食わせられた時に覗かせる怒りや、お軽に見受けの話をするところでふと見せる憐れむ表情など、細かな心情描写が物語に深みを与える。雀右衛門のお軽もよく、華があり、身請けを素直に喜ぶいじらしさが胸を打つ。
これに比べて海老蔵の平右衛門がよろしくない。時代物野芝居の中で一人だけ世話物みたいな違和感。花道を出てきた時、顔が浅黒くて、小鼻のあたりの隈?が汚れみたいみ見えた。武士と言っても下級の足軽だし、身分の低さを表しているのかと思おうとしたけれど、なんか違う。セリフの軽さが町火消しみたい。目があらぬ方を見ているというか、視線に力がないのもマイナス。子供が不貞腐れているみたいだった。
力弥の千之助はナヨナヨしすぎではないか。柔らかみのある役だけど、由良之助に耳打ちする仕草など、シナを作っているみたいだった。最近女方が多かったからその名残り? すでに何度か勤めている役なので、所作が身について余裕が出てきたということなのかもしれないが。

「藤戸」 

菊之助が素晴らしい。花道を出てきたところから、ひとつ一つの所作、表情が丁寧で、母の悲しみをくっきり描くる。ちょっと老けた風情がより哀れで、子の死をしってがっくりと肩を落とすところなど胸をつかれた。後ジテの龍神は迫力。

間狂言で種之助の浜の男、米吉の浜の女、丑之助の浜の童。丑之助がきちんとした所作と愛嬌のある表情でしっかり役割を果たして立派だった。  

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2022年9月11日日曜日

9月11日 歌舞伎特別公演 第三部

「夏祭浪花鑑」

久しぶりに気持ちが高ぶった。愛之助の団七&お辰をはじめ、鴈治郎、壱太郎、吉弥ら上方の役者で固め、上方の匂いがコッテリ。これぞ上方歌舞伎という面白さだった。

愛之助の団七は当たり役だけあって不足なし。団七は以前より男ぶりが増した感じで、終始格好よく、心理描写も克明で、見ていてゾクゾクする。だけと、シュッとしすぎてなくて泥臭さがあるのが上方らしい。初役というお辰は、美しく色気があって、いいお辰。男女道成寺といい、元々女方として修行していただけあって、女方も違和感ない。ある意味、故勘三郎の二役より似合っていた。泥場は亀鶴の義兵次との立ち回りが絵面のような美しさ。抑えめの「しもた〜」も心情をよく表していた。

青虎の徳兵衛はニンではないのか、奴さんのよう。

亀鶴の義平次は顔が火傷したように赤いのが気になった。三婦内では笠を被って顔を見せず、長町裏になって顔を出したのだが、目の下の隈を強調した化粧が不気味さを醸し出していた。

鴈治郎の三婦、壱太郎のお梶、吉弥のおつぎが上方の風情たっぷり。千寿の磯之氶、りき弥の琴浦、役人の當吉郎、こっぱの権のひかる、なまこの八の愛次郎ら、上方の若手の活躍も嬉しい。市松役の子役さん、終始緊張した面持ちだったけれどかわいかった。 

千穐楽だったので、終演後にカーテンコール。花道をはけた団七・愛之助が、鬘と浴衣を着替えて登場。ざんばら髪に濡れた浴衣のままという訳にはいかないからね。大阪文化芸術創出事業なので、来場していたという吉村知事や大阪府市への感謝を述べるとともに、来月公演の宣伝も。貞子って!?と思っていたけれど、播州皿屋敷もたっぷりすると言っていたので悪くないかも。


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9月10日 歌舞伎特別公演 第二部

 「心霊矢口渡」

壱太郎のお船に鴈治郎の頓兵衛は数年前の国立劇場以来。壱太郎にはよく合っている役なのだが、昼食後だったためちょっと意識が飛んでしまった…。冒頭の、義峯に一目惚れした可愛さ、最後の太鼓を打つ場面、六蔵(亀鶴)との立ち回りなど見どころたっぷり。

義峯の鴈乃助、うてなの段之のカップルは訳あり感。船頭八助に竹之助。立役も違和感なかった。


「博奕十王」

猿之助の博奕打、青虎の閻魔大王。猿之助の踊りは軽快で表現力が豊か。踊りだけでも楽しい。

9月10日 歌舞伎特別公演 第一部

 「傾城反魂香」

鴈治郎の又平に猿之助のおとくは、鴈治郎襲名以来。前回がよかったので期待していたのだが、又平が吃りというよりものすごく滑舌の悪い人になっていて、「さしすせそ」が「シャシィシュシェショ」みたいな感じ。何を言っているのかほとんど聞き取れなかった。苗字を許されてからの愛嬌は鴈治郎の持ち味。猿之助は遠目のせいか、化粧のせいか、香川照之に似て見えた。ちょっと意地悪そうな顔にも見えたど、セリフがうまいので段々違和感はなくなった。

修理之介の翫政に胸熱。又平が修理之介の足に縋りつくところなど、どんな気持ちで演じているのだろうと思ったり。土佐将監の寿治郎も元気な姿が嬉しい。


「男女道成寺」

愛之助の白拍子桜子実は狂言師左近、壱太郎の花子。愛之助の女方はどうかと思っていたけれど、普通に美しかった。ちょっと千寿に似てた。踊りも、壱太郎と並んでも遜色ない感じ。シンクロしたふりが美しい。狂言師の正体を表してからの三つ面を使っての踊りわけは後半バタバタして見えたけど。

壱太郎は初役だそうだが、男女でない道成寺は経験があるだろうし。

剛力の不動坊に千太郎、普文坊に愛三郎。千太郎は白拍子に見惚れる仕草などにおかしみがあった。

2022年9月4日日曜日

9月4日 前進座「東海道四谷怪談」

南座の公演が浪宅だけで少々物足りなかったので、前後も含めての上演に期待していたのだが…。
國太郎はお岩、茶屋女おもん、小仏小平に小平女房お花の4役。だが、肝心のお岩様が今ひとつ。不調のためか声に精彩がなかったのと、化粧のせいか顔もなんだかやつれて見えた。それも、病み衰えてというより、疲れた感じ。武家の娘という品格も薄かった。伊右衛門の裏切りを知ってからは、怒りが強い感じ。小平との早替わりでは、舞台裏を走っている足音が聞こえて興醒め。
伊右衛門の芳三郎は色悪というより単なる悪党。悪いのは悪いのだけど、小悪党というか。低くない声も凄みに欠ける。
お袖の玉浦祐之介は声がよく、女優?と見まごうほど。
一番役にはまっていたのは、直助の矢之輔。年齢がいっているのは置いておいて、直助の軽さや小狡さが役に合っていて唯一と言っていいくらい芝居らしさが感じられた。 

脚本も前進座版なのか色々違うところがあって、伊右衛門のダメ押しの「離すなよ」のセリフがなかったり、髪梳きの後で絶命するところで刀に首が刺さる前に既に幽霊の手になっていたり。余り上演されない「三角屋敷」は興味深く観た。