緊急事態宣言をうけて急遽無観客開催となった公演をオンライン配信で視聴。
'16ということはもう5年前か。朝夏まなとのトートに実咲凛音のエリザベート、蒼羽りくのルドルフ、純矢ちとせのゾフィーという当時のキャストに、望海風斗のルキーニ、北翔海莉のフランツを迎えて、歌唱力がアップ。全体的にもパワーアップした感があり楽しめた。
朝夏トートは退団して声のキーが高くなったのと、歌いだしの音程が安定しないのが難点ながら、感情表現は増したようで、物語にぐっと引き込まれた。ミルクから民衆を扇動するところではぞくっとしたし、フランツとの最終弁論も丁々発止が楽しめた。これは北翔フランツの功績も大きい。
実咲エリザベートは高音域が安定していて安心して聞けるのと、懸命に自由を希求する人物造形に好感が持て、私のなかでは一番のエリザベート。
望海のルキーニは少し気だるい様子。持前の歌唱力で、狂言回しとして作品を引っ張る。北翔のフランツは、結婚し、子どもを持ったことで役への理解が深まったと自身も言っていたが、役の深みが増した。皇帝の謁見の場から、揺れ動く心情表現が見事だった。
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