2021年4月24日土曜日

4月23日 カメレオンズ・リップ

客席はほぼ満席。松下洸平がケラの作品でどんな魅力を引き出されるのかと期待していたのだが、私の好みではなかった。早口で捲し立てるセリフが耳に触ってしんどかったし、何故か見たこともない初演の堤真一の影がチラついた。これは、生駒里奈も同じで、深津絵里のように見えるところがたびたび。初演は宛書きみたいなものだったのかもしれないが、再演するなら新しいキャストの魅力を引き出してほしい。

脚本もいまいち。「甘美なだまし合い」ってどこが?うそにうそをかさねるばかりで面白さが感じられないし、何よりちょくちょく挟まれる尾籠な描写に嫌悪感しかない。物語上必要でもなさそうだし、下ネタの出したら客が笑うと思っているなら幼稚だ。


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