想う女、想わぬ女のタイトルで、浪曲と落語をそれぞれ一席。
前読みは富士綾那「陸奥間違い」。本人も季節外れと言っていたが、練習中なのかまだぎこちないところも。声はよく、節もしっかりしているが、セリフの語り分け、キャラクターの描き方がもう一つ。
奈々福は「悲願千人切りの女」(抜き読み)。ホームグラウンドの木馬亭だからか、今まで聞いた中で一番伸び伸びしていた。一声で前座との力量の差がくっきり。女千人斬りを果たしたという、幕末・明治の歌人松の門三艸子の物語。こんな女がいたとは…。三艸子に惚れて惚れて身分を捨てた男の、報われない恋が切ない。
吉坊は「たちきり」。期待していたほどではなく…。よね吉の熱演が耳に残っていて。外の騒音(音楽?)が漏れ聞こえてきたのにも興がそがれた。
アフタートークは、吉坊が最近ツイッターで毎日和歌を挙げている件について。四天王寺の雅楽の話から、能楽のルーツまで、えらい専門的なお話だった。
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