2021年5月16日日曜日

5月15日 五月大歌舞伎 第三部

 「八陣守護城」

吉右衛門が病気休演のため、佐藤正清は歌六。…だったのだが、拵えのせいか歌六に見えず戸惑った。雛衣の雀右衛門は琴の演奏がたどたどしい。途中から、下座が加わっていたよう。種之助の轟軍次、吉之丞の鞠川玄蕃。20分あまりの短い演目なのに、意識が飛んでしまった…。


「春興鏡獅子」

菊之助の弥生が充実。﨟󠄀たけた美しさ、麗しさに、確かな芸。踊りの名手はほかにもいるけれど、見た目が伴うとより目に楽しいのは否めない。自らの意志で手足を動かしているというより、内からの衝動に突き動かされるような舞いに引き付けられた。胡蝶の精に亀三郎と丑之助。懸命に舞うのがかわいらしい。亀三郎のほうが少しお兄さんなのか、足腰がしっかりしているように見えた。

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