前座は菊一「たらちね」
はっきりした顔だちでハーフっぽい。ややせわしないがてきぱきした話しぶり。
文菊「四段目」
配信でも見たが、生はより楽しい。嘘をつこうとしどろもどろになったり、不貞腐れたり、調子に乗ったり……。表情豊かな定吉の可笑しさ。十二代團十郎の声色をはじめ、判官切腹の場をたっぷりと。切腹ではなく「腹切り」と言っていたが。
菊太楼「富久」
この会の発起人だそう。先日の一之輔の印象が強すぎて、あの時ほど引き込まれるというか、巻き込まれるような勢いはない。が、落語家らしい風情と話ぶり。
トークは生年月日の占いをネタに。文菊は「ストーカーの星」、菊志んは「素直になれない星」、菊太楼は「スタミナの星」なのだとか。ストーカーは思い込んだらしつこいが、よく言えば一途で、一つの道を突き詰めるのを仕事に活かせたら吉。菊志んの「万年反抗期」という評にあとの2人が「その通り!」と口を揃えたり、「高座で全て曝け出している」という文菊に「本当は普通に歩けるのにゆっくり出てくる」と突っ込んだりと、兄弟弟子らしいやりとりも。
菊志ん「三軒茶屋」
ガチャガチャした勢いのある話し方。ちょっとせわしない気もするけれど、噺に引き込まれた。3人続けて聞くと、同じ一門でも全く違う個性が面白い。
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