2020年10月24日土曜日

10月23日 恒例 志の輔らくご

第一部は「大忠臣蔵~仮名手本忠臣蔵のすべて」と題した解説。 

12年目のスクリーンに映した浮世絵を見せながら、大序から十一段目までを説明するのだが、75分となかなかのボリューム。全段を把握していないひとにはよさそう。毎日同じ話をしているだろうに「確か、○年ほど前…」と記憶があやふやだったり、国立劇場開場50周年上演したで歌舞伎の忠臣蔵通し上演を「2か月連続で」と誤ったりするのは信頼感が下がる。

第二部は落語「中村仲蔵」。評判の志の輔版は初めて聞いた。仲蔵が名題に取り立てられるまでを丁寧に語っている(30分ほど)一方、妻とのやり取りはあっさりめ。斧定九郎の新演出で登場するところで、客席の下手側の花道に相当する場所にスポットライトがあたる演出など、照明を効果的に使っていて、大ホール(1300人のキャパに半数だが)の観客を引き付けるのはさすが。だが、語りに緊張感がないというか、ちょっとはしょったり、流したりするところがなきにしもあらずと感じた。落語で同じ演目を毎日語るというのは、弊害もあるのかなと思った。

赤坂ACTシアターが来年から改装工事に入るそうで、この会は今年で最後になるそう。図らずも間に合ってよかった。

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