「ひらかな盛衰記 源太勘当」
梅玉の梶原源太。貴公子然とした二枚目は得意とするところなのだが、なんだかパッとしなかった。弟、平次の幸四郎とのバランスも悪いのでは。千鳥をめぐるさや当てもなんだか…。扇雀の千鳥は腰太で、可愛げが足りない。
魁春の母延寿は風格があった。
「幸希芝居遊」
興行が禁止されたなか、芝居がやりたくて芝居小屋に集った役者たちがいろいろな役を演じて…という、ごった煮のような出し物。なのだが、衣装を変えるでもなく、役者の子どもがごっこ遊びをしているような他愛なさ。幸四郎が十役以上?やっているようだが、詰め込み過ぎでどれも印象に残らず、さらーっと流れてしまう。最後は面を掛け替えて数をこなすのもがっかりだし、夢落ちもつまらない。つくづくこの人のセンスは合わないわ…。
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