2017年2月27日月曜日
0225 浪曲名人会
「南部坂雪の別れ」 真山一郎
歌謡浪曲の仰々しい音楽、派手な衣装は私は苦手かも。討ち入りの当日、大石内蔵助が瑞泉院を訪ね、秘密を洩らさないまま別れを告げるというデリケートな場面なのだが、瑞泉院の声色が下町のおばちゃんみたいで気分がそがれてしまった。
「定九郎出世噺」京山小圓嬢
落語でもよく知られた中村仲蔵の話なのだが、芸の工夫よりも夫婦愛にフォーカスがおかれている。仲蔵が大抜擢で五段目の定九郎の役を振られるというのも違う。それまでは名前もない役ばかりだったとはいえ、弁当場というのは抜擢と言うほどの躍進ではないような気がする。
芸歴70年の小圓嬢の声のハリ、つやに驚く。
「松坂城の月」松浦四郎若
講談で聞いた印象が強く、話の運びがまどろっこしく感じた。
「異国の母」三原佐知子
迫力のある声に圧倒される。お涙頂戴の浪花節らしいというか。ただ、小学校6年生になっても喋り方が幼いままというのはどうなんだろう。
「樽屋おせん」春野恵子
不義を疑われていたおせんがとうとうやけっぱちになって一線を越えてしまうという驚きの展開。
春野恵子は人気者らしく「待ってました」のかけ声も。よく通る声だし、頑張っているのはよく伝わるが、一節歌うたびににっこり微笑むのは笑いすぎでは。話にも合っていないし。歌い終わりにアクセントが付くのも耳に触った。
「曲垣平九郎―どど平の住込み―」京山幸枝若
最後の立ち回りは迫力があって面白いが、ぶつっと切れて続きは…とやるのは大トリとしてどうなのだろう。消化不良感が残った。
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