2017年2月3日金曜日

0203 劇団太陽族「大阪レ・ミゼラブル」

音楽劇と銘打っただけあって、歌と踊りはだいぶ頑張ったなと思ったが、いかんせん本職ではない役者ばかりなので、決してうまくはなく素人っぽい。あえて下手さを狙っているのかもしれないけど。特に、船場仁(ジャン・バルジャン)を演じた森本研典の歌が辛かった。曲は悪くなさそうなので、歌唱力のある人に歌わせたらもっと心を揺さぶられたのかも。ホルモン屋のメニューを盛り込んだ歌詞など、作りこんでいるというのは分かるが、感動したり、思い切り笑ったりというところには至らなかった。 風刺やパロディとしては物足りない印象だ。冒頭シーンで、都構想が実現した大阪で、万博の建築現場で働かされる犯罪者というのが一番の皮肉で、後は原作をほぼ忠実に再現。一番笑いがあったのが、梢恵(コゼット)と真理生(マリウス)のべたな恋愛のやりとりだったというのは、物語の本質では笑いが効いていなかったという証では。

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