2017年1月9日月曜日

0108 京都観世会一月例会〈其の一〉

「翁」 面箱を掲げて最初に登場した井口竜也がのっけから手足を震わせていてハラハラした。そんなに重いの? 翁は井上裕久、千歳は大江広祐。囃子方も皆長袴姿で、格調高いというのか厳粛な感じ。 三番三の千五郎は、自身の襲名の時よりは肩の力が抜けた感じで、見やすかった。 「老松」 松の精が出てきて舞うだけでなんでこんなに長いのか。 「三本柱」 千作の果報者は朗らかで見ていて楽しくなる。3本の柱を3人で、1人が2本ずつ担いでこいという謎かけのような話。 仕舞は梅田邦久が休演?で鶴亀は上演なし。 大江又三郎の東北。 「熊野」 熊野の観世清和、帰郷を許されて橋かがりを引っ込むところで表情が明るくなったように見えた。ただ、これもよく分からん話だ。帰郷を許してやるなら最初からそうしろよと言いたくなる。 仕舞は杉浦豊彦の田村、林喜右衛門の羽衣、片山九郎右衛門の野守。野守は扇を2枚持って凛々しく舞うのが面白かった。 「乱」 時間切れで途中で出てしまったので、肝心の猩々乱を見られず。

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