2017年1月15日日曜日
0114 点の階「・・・」
ときおりハッとするようなセリフがあるのだけれど、レトリックをひけらかしているよう。小説として書かれたことが指南書として読まれるって、文章では簡単だけど、実際にはありえないでしょという思いをぬぐえない。窓の外を見る女の挙動不審ぶりが度を越えていて、ずっと違和感。ラストにその理由は明かされるのだが、いきなりSFになってしまうのは突飛に感じた。点転棋士という男の演技も舞台の調和を乱していたように思った。そういう役どころなのかもしれないけど、急に音声のボリュームが変わってしまったような不快感があった。亡くなった師匠の意図が分からなかったのも消化不良な感じ。白い靴下の男の三田村啓示がとぼけた風情で空気を緩和してくれた。
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