2017年1月4日水曜日

0103 壽初春大歌舞伎 昼の部

「吉例寿曽我」 雪の対面という、雪景色が季節にあう。工藤祐経かと思ったら奥方梛の葉というパロディ。曽我兄弟は一万、箱王という名で、歌之助、福之助の兄弟が逆転しているのだが、歌之助は兄には見えないよなあ。それになんだか子供歌舞伎みたいだ。腰元に芝のぶや千寿、りき弥ら綺麗どころがそろって目に楽しい。梛の葉の秀太郎がきりっとした奥方で舞台を引き締めた。 「梶原平三誉石切」 新芝翫の襲名狂言で、石切梶原をやりたかったんだそうだ。 東蔵の六郎太夫が情があっていい風情。児太郎の梢はかわいらしいのだが、花道を引っ込むところがなぜか艶っぽく見えた。 剣菱呑助の弥十郎が酒の銘柄を掛けて襲名を盛り込んだセリフで沸かせた。 「恋飛脚大和往来 新口村」 仁左衛門、忠兵衛より孫右衛門のほうがしっくりくると思ってしまったことがショックだ。

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