2016年12月10日土曜日
1209 iaku「車窓から、世界の」
3人の女子中学生が飛び込み自殺をした新駅のホーム。中学の副担任、PTA副会長、ガールスカウトの指導者が彼女らのお別れ会に向かうところ、列車の運休で足止めを食い、彼女らの死に思いをはせる。大阪のおばちゃんらしく「常識」を振りかざす副会長や、仕事に疲れが見える中学教師、冷めたガールスカウトなどのキャラ設定が明確で、絶妙な間の会話にはおかしみがある。
中学生が傾倒していた同人誌漫画が原因だというのだが、作家がいかにもなオタク風で中学生が「神だ」なんて崇めたてるとは思えないのと、ピュアな恋愛ストーリーに思い入れるのはいいとして、ガラっと作風が変わってグロテスクな自殺の描写がされたらそこで醒めてしまうのではないか。今一つ納得できない。もうちょっと突っ込んでほしかった。
中学教師が漫画家に向かって「甘えるな!」と啖呵を切るところはすっとした。
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