2016年12月7日水曜日
1203 国立劇場開場50周年記念 通し狂言「仮名手本忠臣蔵」第一部
大序
「鶴が岡兜改めの段」
御簾内で小住→咲寿→亘の順か?三味線は清允、燕二郎、錦吾、清公だが順番は不明。
小住の声が枯れて辛そう。
「恋歌の段」
始の師直、南都の顔世、希の若狭之助に龍爾。
始は声が立派で大きさがある。希はきりっとして若侍らしい。
二段目
「桃井館本蔵松切の段」
睦・錦糸。
三味線は危なげなく的確だが、睦の若狭はキレが悪い感じがした。相性悪いのか。
三段目
「下馬先進物の段」
希・清公。語り分けがくっきりと聞きやすい。
この場に出てくる伴内から出遣い。賄賂を渡すところで三味線が調子はずれなのはそういうものなのか。
「腰元おかる文使いの段」
三輪・喜一郎。
この場の判官は水色?の裃。こっちの色のほうがイメージにあう気がする。
「殿中刃傷の段」
津駒・寛治。
師直が憎らしいのだが、なんだかコミカルな風味があってかわいさも。ちょっと声が小さく感じた。
幸助の若狭之助は人形よりも先に主遣いが目線をつけすぎ。和生の判官が緊張感があっていい。
「裏門の段」
芳穂・清馗。よく通る声。伴内が軽快でおかしみがあり、勘平、おかるの語り分けもくっきり。
四段目
「花籠の段」
呂勢・宗助。
人形が板付きで幕開き。呂勢の九太夫が憎らしいのだが、いじわるを楽しんでいるよう。
「塩谷判官切腹の段」
咲・燕三。
素塗の見台が静謐な雰囲気。咲はちょっと持ってまわった語り振りで、由良之助の「ハッ」が吐きそう。
和生の判官がやはりいい。
検死役が要を外した扇を背中に乗せるのはどういう意味?
「城明渡しの段」
亘・錦吾。
五段目
「山崎街道出会いの段」
小住・寛太郎。高音が苦しそうだが、堂々とした語りぶり。
「二つ玉の段」
靖・清丈。胡弓に燕二郎。靖が定九郎の非道ぶりを活写。
人形は簑紫郎の定九郎がきっぱりしていていい。が、やはりこの人は黒羽二重ではないほうがいいように思う。
六段目
「身売りの段」
咲甫・清志郎。咲甫は上手いのだが、作りこみすぎているようにも。
「早野寛平腹切の段」
英・団七。熱演なのだが、声の力強さが足りず、感動が薄いのが残念。与市兵衛女房の哀れさはよく出ていた。
勘平は清十郎。珍しい立役だが、スマートな感じ。与市兵衛女房の紋壽が休演で勘壽が代役。
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