2016年12月26日月曜日

1225 古今亭文菊独演会@なかのらくご長屋

林家たま平「牛ほめ」  上方でもよくかかる演目だが、江戸のためか微妙に異なる。おじさんの家を褒めに行くよう勧めるのが父親で、馬鹿さ加減を嘆いているとか、お小遣いか5円でなく50銭だとか。 古今亭文菊「我慢灸」  マクラで、上方の話しをするのでどきり。私のためでもあるまいが。曰く、大阪には上方落語に出てくるような人がまだいて、「何言うてけつかんねん」(←正確に何と言ったかは忘れた)みたいなことを言う人がその辺の路地裏にいそう。東京の落語家は「するってえと」とか言うんですかと聞かれたが、さすがに普段からそんな言葉遣いはしない。江戸っ子は噺の中だけ、とのこと。上方に勢いがあるのかは?だけど、そう思ってくれているのはありがたいことかも。 本編は、お灸を我慢する男の顔の変化が絶品だった。 「芝浜」 去年聞いた談春のに比べるとあっさりしているようにも思ったが、最後はうるっときた。派手さはないのだけれど、しみじみええ噺だった。余韻が深くて、どうやって落ちにつなげるかとハラハラしていたが、取って付けたようだったかも。(だからと言って、オチのためにこの風情を無しにして欲しくはないのだけど)

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