2016年10月31日月曜日

1030 劇団クラルテ「冥土の飛脚」

味のある木彫りの人形は雰囲気があって、独特の世界観を作っている。が、3頭身のような頭に比べて小さい手足はバランスが悪く、子供向けの童話はともかく、近松のような大人の話には似合わないのでは。 八右衛門がええ人で、廓での忠告は忠兵衛のためを思っての行動。忠兵衛は廓に駆け込んだときから為替に手をつけるつもりでいたのを、八右衛門が諭し、それすら振り切って封印を破るという展開。近松の原作には近いのだろうが、忠兵衛に同情はしにくい。

0 件のコメント: