2016年10月15日土曜日
1013 維新派「アマハラ」
ゲネプロを所見。奈良・平城宮跡に作った巨大な野外ステージ。廃船をイメージしたという舞台の後方にはススキが茂る野原越しに生駒山が望める。所見日はあいにくの曇り空で夕日は見られなかったけれど、暮れていく空に彩られる舞台は神秘的だ。
明るいうちは、近くで草刈りをしているらしい音が耳障りだったのが残念。だが、音楽が非常に効果的で、白い衣服に白塗り姿の役者たちの、芝居というよりダンスのような統制のとれた動きが美しい。物語は山形県天童市と熊本県天草市で生まれた男が島に渡り、一旗あげるものの戦争に翻弄される様子を描く。露骨な言葉ではないけれど、いろいろな感情を揺さぶられる気がした。最後、整然と並んだ役者たちが「忘れない」と言うのは、松本氏への追悼なのか。
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