2016年10月15日土曜日
1014 宝塚雪組「私立探偵ケイレブ・ハント」 ショーグルーブ「Greatest HITS!」
久しぶりの完全オリジナルという探偵ものはいろんな意味で薄っぺらく感じた。まず、ストーリー。冒頭のエキストラ女優の謎の死の真相を解くのかと思っていると、ヤクザの情婦で金にまつわる揉め事から始末されたという背景は分かったものの、犯行の手口などは不明。ケイレブとイヴォンヌの関係も大人かと思いきや、互いの仕事への無理解ぶりがステレオタイプ。何より、いくら戦後間もないとはいえ、ヤクザの一味を狙撃して一件落着ってどうなんだろう。主人公が会話しているバックで入れ代わり立ち代わり踊っているのは、何かの比喩なのだろうか。踊りのシーンがやたら多いのだが、いまいちさえない振り付け。
ショーは、東京公演の時期に合わせたクリスマスソングメドレーはやはり時期尚早で違和感が強い。「ハロウィンも終わってないのに」と自ら突っ込んではいたけれど、それだけではどうしようもなく。マドンナやフィルコリンズなどのヒット曲は耳なじみがあっていいのだが、終盤、唐突に戦闘シーンが始まり、倒れた人々の間でのデュエットダンス。世界を一つにするのは歌の力という、肩に力の入りすぎたメッセージは宝塚には不釣り合いだと思う。
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