2016年10月10日月曜日

1009 松竹大歌舞伎「獨道中五十三驛」

猿之助と巳之助がダブルキャストで宙乗りと早変わりを務める演出。昼夜で所見。 Bプロは巳之助の宙乗り、猿之助の早変わり。 4時間超の芝居を休憩入れて2時間半に圧縮していて、作品として物足りないなあと思っていたら、プログラムには見取り狂言として上演すると。宙乗りと早変わりを見せるだけと思えばこれもありか。 2幕、巳之助の化け猫は頑張ってはいるのだが、いっぱいいっぱいのせいかばたばたした印象。妖しさとか怖さが足りないか。 3幕の早変わりは猿之助鮮やか。基本、舞台裏に引っ込んで花道や下手から出てくるオーソドックスな演出なのだが、とにかく速い。1回だけ、昆布巻きがあったのだが、入れ替わってからしばらく、頭巾を取るために傘の陰に隠れている間があった。昆布巻きはさっと変わっておお!というのが楽しいので、この間はちょっと興ざめ。 最後、調之助で出てきた巳之助が役にあってよかった。 Aプロは猿之助の化け猫が怪しく迫力があった。 巳之助も早変わりは上手くこなしていたが、女形がどこかおかまっぽくて女に見えない。女形を主にやってきた役者さんではないので仕方ない面もあろうが…。 最後の調之助で出てきた猿之助。若侍にしては老けた印象。この人は女形がいいと再認識。

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