2016年5月3日火曜日
0428 鄭義信 三部作「たとえば野に咲く花のように」
舞台は九州らしく、方言がキュートだ。
ともさかりえ演じる満喜は戦争から帰ってこない婚約者を忘れられないまま、ダンスホールで働く。凛としたたたずまいで存在感が抜群。
満喜に言い寄るライバル店のオーナー康雄は戦争で顔に傷を負い、後に心にもトラウマを抱えていることがのちに明らかになる。山口馬木也はそういう屈託のある男のぎりぎりした感じが上手い。
ただ、あれだけ言い寄っていたくせに康雄が逃げてしまうのが解せない。戦地での非道な行いがばれてしまったとはいえせっかく満喜は受け入れる気持ちになったのに。
最後、ダンスホールの女たち3人とも妊娠して、強く生きていくというラストがやや強引に感じた。
あと、康雄の婚約者あかね(村川絵梨)はわがままなお嬢さんぶりがすごくよかったのだが、アル中という設定は必要だったろうか。
海上保安官?といい仲になる珠代(池谷のぶえ)が逞しさとかわいらしさのある女で魅力的だった。
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