2016年5月19日木曜日

5月18日 文楽公演「絵本太功記」

本能寺の段 口を小住太夫と清公、奥を咲甫太夫と宗助。 小住太夫は今日が初日のはずなのに、安定感がある。 咲甫太夫は前半の酒宴の場面は歌うように華やかに、謀反が明らかになるときっと正面を見据えてキリッと、語り分けがはっきりしてた。 妙心寺の段 口を芳穂太夫と清丈、奥を呂勢太夫と錦糸。 今一つ楽しめなかったのは、迷い揺れる光秀に共感できないからかも。今回は上演されなかったが、春長の人物像も光秀を試すにしてはやりすぎだし、そりゃ逆ギレされて殺されるよと思わなくもない。逃げられないと観念するのま早すぎ。というわけで、呂勢太夫は丁寧に語っていたと思うのだけれど、浸れなかった。錦糸が掛け声を結構入れて、派手な演奏。 夕顔棚の段 睦太夫と清友。 ちょっと声がかすれてたようで、女性の声がちょっとキツかった。 尼ヶ崎の段 前を文字久太夫と藤蔵、後を津駒太夫と清介。 藤蔵の三味線は掛け声もしきりと、アグレッシブ。 津駒太夫&清介は前半盛り上がりに欠けたが、後半は音楽的に盛り上がり聞き応えがあった。

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