2024年1月13日土曜日

1月13日 初春歌舞伎公演

「梶原平三誉石切」

菊之助初役の石切梶原。岳父吉右衛門の色が感じられる実直さがあり、清々しい。梅枝の梢が情に訴える。
梶原方の大名に並ぶ吉太郎が、一際キリリとして目立っていた。(隣の市村光がちょっととっぽい感じなので余計に) 六太夫と梢の芝居の間、すぐ後ろにいるので目につくのだけど、気を抜いてないのが立派(目を瞑っていたときはあったが)。よその一門の初春芝居でこんないい役を任されるなんて、大したものだ。

「蘆屋道満大内鑑 葛の葉」

梅枝が狐の葛の葉と本物の葛の葉の二役。早替わりもさらりとこなし、女房と姫の演じ分けも鮮やか。狐の正体を明かしてからは、獣みも滲ませる。
乱菊の衣装、ぶっ返ってから腰の辺りがモコモコしてたのが気になった。

「競獅子」

菊五郎劇団総出の賑やかな一幕。
丑之助、真秀、亀三郎、大晴の子どもら4人の中でひときわ小さい大晴の可愛いこと。後ろに下がるタイミングをしくじり1人だけ決まったままま舞台前に残っていたのも微笑ましい。

菊五郎は最後の最後に神輿のようなものに乗って登場し、数歩歩いたあとはすぐに腰掛けたり、杖を手にしていたりで、身体が心配。声はよく出ていたが。

吉太郎は萬太郎と同格の鳶役。最後、獅子舞の中に入っていたのは驚いた。逆立ちもしてたよね。 

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