2024年1月13日土曜日

1月12日 ナニワノヲト「主役以外にも注目してや。」

シテ以外の能役者による公演というのは珍しい。

舞囃子「三番叟 揉ノ段」は狂言方とお囃子のみ。小笠原弘晃は22歳の若さを遺憾なく発揮し、躍動感ある舞。力入りすぎなくらい。

一管「三番叟 鈴ノ段」は笛方の貞光智宣の独奏。笛だけを聴くというのは初めてで興味深く聞いた。  

演習「船弁慶」はワキ方福王知登の弁慶と狂言方野村万之丞の船頭。万之丞は元気よいというか、パワー出し過ぎ。船を漕ぐ仕草が過剰に感じた。 知登は淡々としていたので余計に。

「土蜘」は太鼓とワキ方による一調。福王知登の謡は聴きものだったが、一対一の緊張感は期待したほどではなかった。多分、太鼓の中田一葉が自分のことで精一杯という感じで、芸のやり取りをするに至らなかったのでは。

狂言「末広かり」は小笠原由祠・弘晃親子と万之丞。力演もちっとも笑えず、やはり和泉流は合わないのかと思う。


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