丸石やすしの兄、茂山千之丞の山伏、弟はスペシャルゲストでジョナ・サルズ。
バイリンガルは千之丞だけで、日本語の狂言のセリフとちゃんぽん。英語も狂言風の抑揚で話すので、一瞬英語と気づかなかった。兄と山伏のやり取りは、おうむ返しが多いので、英語が分からなくても大意は通じる。梟の病が伝染したところで会場の赤ちゃんが泣き出すハプニング。奇妙な動きが怖かったのか。
詩「J.アルフレッド・プルフロックの恋歌」
全編英語の詩なので、よく分からず。ただでさえ詩だから脈絡がないのだし。
同化役の竹ち代毱也が猫(猿?)やらカニやら、ウエイターやら、様々な役をセリフなしで表現したり、3人の女のうち1人はダンサー、もう1人は日本舞踊家で、舞踊のようなシーンも。最後、青いカツラにビスチェのような衣装になるので何かと思ったら、人魚らしい。
新作「雨の中、傘の下」
9・11ののちに書かれた小説?が原作。崩れた摩天楼のなか、酸性雨が降り続く街を彷徨う赤い傘の女(松井彬)、傘売りの男(茂山あきら)、島民が行き交う。能楽師、狂言師、ダンサーらと、能菅、小鼓のお囃子とパーカッションが共演し、異文化がミックスされる感じ。
女と入れ替わりに現れる、ポスター貼りの男(千之丞)の独白で終わるのかと思いきや(お囃子も退場したし)、傘売りと諍いになり、さらにシテも再び登場。廃墟のビルから対岸(探している恋人?)無事を知らせるランプを灯し続けるのが哀れというか、物悲しいというか。余韻の残る舞台だった。
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