2024年1月12日金曜日

1月12日 坂東玉三郎新春公演

1幕は口上と地唄舞「黒髪」。
道成寺の所作を見せながら、手拭いや扇使って女方らしく見せる工夫を解説。重力を使って手拭いを美しく振ったり、着物の裾を流して曲線を見せたり。 
今の世情では「女らしい」とは言い難いと「女方らしさ」と言っていた。ジェンダーバイアスは良くないけれど、芸術の表現まで制限されてしまうのは筋が違うと思う。

2幕は天守物語のワンシーンを映像を交えて実演するという趣向。玉三郎の富姫と亀姫の両方を観られるのは嬉しいけど、後半の富姫は映像というのがいただけない。
支度のため、松竹座の歴史や機構を紹介する映像を挟んで、地唄舞の「名残りの月」。
舞踊は美しいが、これで1等席1万円が取れるのは玉様だけだろう。



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