2023年6月18日日曜日

6月18日 新国立劇場バレエ団「白鳥の湖」

小野絢子・奥村康祐ペア。
いやもう、素晴らしい。前回より人物描写の深みが増したようで、物語に入り込めたし、テクニック面も文句なし。特に2幕が素晴らしく、王子とオデットが少しずつ心を通わせていく様が丁寧に描かれた。パドドゥはあまりの美しさにただただため息。
小野は指先、つま先まで行き届いた繊細さ。オデットはたおやかで柔らかく、オディールは強かで挑発的と、演じ分けも巧み。グランフェッテはシングルのみだったが綺麗にまとめた。
奥村は王子の心情の変化が手にとるようで、表情がくるくる変わるのがチャーミング。パートナーワークの安定感は相変わらずで、ソロのジャンプや回転も危なげなく決めた。
今日はオケも素晴らしく、踊りとの一体感があった。指揮のポール。マーフィーはメチャクチャ振っているよう(失礼!)に見え、ちょっと走り過ぎ?と思うようなところもピタリとまとめるので、とても高揚感があった。

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