2023年5月17日水曜日

5月17日 ROCK BALLET with QUEEN

2021年初演時に観て、また観たいと思っていたので日帰りで参戦。のっけから引き込まれて、大いに充実。強行軍だったけど悔いはない。

再演ということだが、だいぶ印象は変わった。音楽をフルに使っている感じだし、ダンサーたちがより音に乗っていて、作品としての密度が上がった感じ。
功績大だったのは、初参加の二山治雄。オープニングの紗幕前のソロに始まり、誰よりも動いているのでは?というくらい踊りっぱなし。高い跳躍やシャープな回転、柔軟な身体性など高度なテクニックを遺憾なく発揮した。ミリオネアワルツだったか、井澤駿とアラセゴン対決みたいな場面があって、回転数や軸の安定性が素晴らしくて曲の途中で拍手が起こった。彼が加わったおかげで、主旋律が1本加わって音楽が重厚になった感じがした。男性陣の中では小柄で、少年っぽい雰囲気が妖精のよう。物語を進める狂言回し的な役割にも見えた。

紅一点の米沢唯は、よりダンスの見せ場が増えた感じ。男性陣を手玉に取る小悪魔っぷりがチャーミングで、二山とは姉弟のようでもあり、イタズラを仕掛ける共犯者みたいな雰囲気も。2人で踊るところはリフトは少ないのだけれど、技術を見せつけ合うような高度な振り付けを軽々とこなす。 

音楽の繋ぎも洗練され、We Will Rock Youでは、男性4人が足踏みとクラップでリズムを刻んでから曲に繋げたり、ピアノの編曲を交えたり。 1時間あまりの舞台があっという間だった。

振付の福田圭吾は、バーテン役で登場。ポーズをとっているだけで笑いが起き、絶妙な間は大阪人のセンスなのか。

会場には福田の師、矢上久留美の姿も。立ち上がって拍手をされていたので、師匠の目から見ても満足の出来だったのでは。

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