2023年5月14日日曜日

5月14日 歌舞伎鑑賞教室

南座の鑑賞教室。今年の解説は南龍。講談師らしく滔々と歌舞伎や南座の歴史を紹介するのだが、出雲阿国のかぶき踊りが四条河原だったことが抜けてたのは惜しい。いつものように微妙にウソを混ぜての笑いをとるも、客受は微妙だった。
當志哉を交えて黒衣の役割、千太郎を交えて、歌舞伎の効果音や見栄などを解説。眼目は忠臣蔵の一場面を語る講談に合わせて、祐次郎、愛治郎が立ち回り。


「妹背山婦女庭訓 願絲縁苧環」

吉太郎のお三輪、りき彌の橘姫、千次郎の求女。 
吉太郎の初々しさ、健気さと、りき彌のクールビューティーぶりが好対照。千次郎は珍しい白塗りの二枚目ぶりで、薄情な求女を好演。
花道の引っ込みで、苧環の糸が切れたことを知ったお三輪の失望、それでも求女を追いかける必死さが痛々しいほど。上方歌舞伎会の時も良かったけれど、さらに表現力が増したよう。

0 件のコメント: