2022年7月17日日曜日

7月17日 文楽公演第1部

 「鈴の音」

簑太郎時代の勘十郎作。作曲は清介。

カッパが綺麗な音が出る玉=鈴を拾う。友だちの狐のカップル(カッパの友だちがなぜ狐?とは思うけど)に自慢していたら、水の中では鈴が鳴らないので狐の首に着けてやる。大喜びで飛び跳ねて鈴を鳴らしていると、猟師に見つかって狙われることに…と、鈴を持つ不都合が次々明らかになって、結局は桜の木に掛けて音色を楽しむことにする。子ども向けに動物がでってきたり、沼の中の様子が透けて見えたり、というのは楽しい趣向だけれど、話に深みがないなあというのが正直な感想。

靖、小住、亘、碩に友之助、清公、清方という若い床に、人形は簑紫郎の河太郎、簑太郎のコン太、勘次郎のはつね、狩人の玉彦という若いメンバー。河太郎の動きが滑らかでよかった。


解説を挟んで「瓜子姫とあまんじゃく」は千歳・富助に錦吾、燕二郎。

千歳の語りはちょっと硬いというか、声に深みがない感じがした。口語調だし、普段の語りとは勝手が違うのだろうが。前回聴いた嶋太夫の語りはなんとも言えない味があったと懐かしく思った。

人形は紋臣の瓜子姫が可憐。じっさ勘市、ばっさ清五郎。あまんじゃくの玉佳が大暴れ。

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